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二見彰一 『旅の夜に』 『休日の朝』

 昨日に引き続き、私の所有する版画作品について書こうと思います。

二見彰一さんの「旅の夜に」と「休日の朝」の2作品です。


昨日のカトランを「赤」と一言で形容するなら、二見彰一さんは「青」と言えるのではないでしょうか。

以下、画像をご覧ください。

「旅の夜に」
写真 2015-12-01 15 15 46

「休日の朝」
写真 2015-12-01 15 13 18

二見さんの青を言葉にするなら「夜覚めの青」とでも言いましょうか。


夜のおわりと、朝のはじまりの隙間。

黒から無垢の青が生まれ出てくるとき。

人のやかましさのない青に、不思議な何かを感じる。

ある人はその青に胸が高鳴り、ある人はその青に幻滅し、ある人はその青に人生における何かを発見するかもしれない。

すなわちその青は、旅の夜でもあり、休日の朝でもあるのだと思うのです。


作品「休日の朝」の裏側に、二見さんの文章が添えられています。

『今日は休日でよい天気なのに、わが家の朝の食卓には誰もいない。まだ眠っているのだろうか。それとも、とっくに朝食をすませて晴天の戸外に出てしまったのか。子どもが気球を呼ぶ声が聞こえますか。それとも無人の食卓が何かミステリーめいて見えますか。」


文章からも分かるように二見さんは、きっとその内には相当厳しい創作哲学があるのでしょうけれど、それは自己の内に秘めて、絵をみる私たちには決して強制していません。

私たちが絵から何を感じ取ろうが、二見さんは優しくそれをすべて承認しているのです。


二見さんの作品は、決して私たちに訴えかけようとするものではなく、ミステリーの中に閉じ込めてあるように思えます。

作品から観えてくる二見彰一という人の魅力。

私は、二見さんに会ったこともなく、作品に詳しいわけでもありませんが、そんなことを思いました。

私は、二見彰一さんの版画が大好きです。

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